- こうなったら、ああなったらどうしよう
- これでいいのかな?
- また何か言われるんじゃないか
- なんて思われるかな?
- 怖いよ、どうしたらいいんだろう
最近では繊細さんとも言われていますね。きっとこの記事を読んでくださってるあなた自身にも思い当たることかもしれません。
ここで質問一つさせてください。
皆さんは、「なぜ」自分が追い詰まってしまうまで周りの目が気になってしまうか、考えたことはありますか?
したくてしているわけでは無いのかも?
多くの方は、
- 気にしたくなくても気になってしまう
- 気付くことなく勝手に考えてしまう
- 頭では分かっているけどやめられない、など
自発的な行動でも受け身の状態にあることが多いのではないでしょうか?
まるで自分の力ではコントロールできない力が動いているような感じ。
それにはちゃんとワケがあるんです。
サブコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)
人間の脳には、「自分は周りと同じように考えるだろう」と、自分の考え方を周りの人に投影する、サブコンシャス・バイアス(無意識な思い込み)の一つがあります。偽の合意効果(False consensus effect)というものです。
サブコンシャス・バイアスは認知バイアスとも言って、無意識のうちに起こるものの一つで、何か物事に対して意見が生まれる前にすでにフィルターとして起動しているものなんです。
例えば、
- 「医師をしています」、「工事現場で働いている」等と聞いた時、自動的に「男性のイメージ」を持つ
- 周りができるなら自分もできるはず
- 自分の所属しているチームが他のチームよりも優れていると思う
- 自分の方が年齢が上だから後輩よりも優れている
これらもサブコンシャス・バイアスの一つです。
この世に人間として存在する限り、物事を何らかのバイアスを通して生活しています。
バイアスの生まれ
紀元前、人間という生き物にとって、いかに情報を効率よく素早く処理できるか、が生き延びるための鍵でした。
大きなクマが背後に現れたとしましょう。その動物は目をギラギラさせて今すぐにでも飛びついてきそうに構えています。
そんな中、クマがどういう動物かを知らない人間は最初は襲われてしまうかもしれません。それに、「このクマにはどれくらいの力があって、どれくらい危険で、この状況でどれくらいの生存確率があるか…」なんて考えていたら結論が出る前に飛びつかれて襲われてしまいますよね。
でもこの経験を通して、
「クマは危ない存在だ」
というテンプレートが頭に生まれるわけです。
現代の私たちの多くは「クマは危ない動物」と無意識的なレベルで知っていますから、すぐに死んだふりをするなり、鈴を鳴らして対処をすることができますね。
情報処理を無意識にできることは考えることに時間をかけず、すぐ行動に移すことを可能にするため、自己防衛にとても重要なスキルの一つでした。
しかし、お気づきかと思いますが、バイアスは今はもうあまり役に立たないのです。むしろ、時には私たちに不利な影響を及ぼすことがあります。
著しい環境の変化と進化を遂げる社会に追いついていくには、体の進化が追いつくのを待つのではなく、自発的に進化させることが時には必要です。
バイアスのデメリット
過去の経験、特に辛い経験を通してどんどん築かれるバイアスは、正確でない時が多々あります。
例えば、
私の友達が他の子とヒソヒソ口を隠しながらこちらを見て話している、としましょう。
思い込み:あの子は悪口を言ってるに違いない
事実:たまたま私の方向を見ていて、口を隠していたのはにんにくを食べた次の日だったため、口臭をカバーしようとしていた。
実際には悪口でもなんでもない状況なのに、思い込みが原因で状況に天地の差が生まれていますね。
自分から関係を絶ってしまったり、ときには誰かを無意識のうちに深く傷つけてしまうことだってあります。でも進化した現代の人間だからこそできることがあります。このバイアスと向き合い、より良い選択肢を自分に設けてあげることです。
「人は怖い」というテンプレート
今まで培われてきたバイアスを乗り越えることは簡単ではありませんが、まずは自分の思い込みに気づいて、事実と切り離してあげることが第一歩です。
繊細であればあるほど過去に辛い経験をされたり、人の目が気になる方ほど周りの方の心の痛みも分かる、思いやりのある方です。でも大変だね、と思いやるだけでなく、あなた自身が実際に乗り越えて、より良い人生を送ることが大切な人の本当の支えに繋がります。
人は怖い、という思い込み。
あなたの人生でしてみたいこと、成し遂げたいことの邪魔になってはいませんか?
どのバイアスにも、背景にはどんな経緯が、どんなワケがあるか、を理解してあげると、ピンと心の周りに張った緊張の糸を緩めることができます。
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全て心理学的に解決しようとしなくていい
脳、心、体は繋がっていないようで繋がっています。
心の痛みは体の痛みが原因であることも多くありますから、心理学だけが心理の解決に繋がるとは限りません。事実、現代の死因トップである生活習慣病の多くは栄養不足が根底にあることが分かっています。もしかしたらあなたも栄養不足が原因で、今ある状況に立ち向かうエネルギーが不足しているのかもしれません。
いのきえのリバイバルコーチングでは、心理学だけでなく、人間の生体的なニーズ、仕組みなど、今おかれている問題の背景やなぜ、を理解し、これから先の将来にも有効な知識を蓄え、より良い選択と決断ができるよう、焦らず辛抱強く時間をかけて、その場しのぎではなく、しっかりと着実なリバイバルを目指してサポートしていきます。
今の私にできるかな?私に本当に必要なことかな?等、興味はあるけど一歩踏み出せない、踏み出す方法も分からない、なんて時にはまずはお気軽にメールにてご相談ください。