ニーズとウォンツ

自己成長や目標達成において、私たちはしばしば自分自身のニーズや望みを理解することが難しいと感じることがあります。

  • 自分がやりたいと思ってしたのに、思ったよりあまり楽しめなかった。
  • やりたいと思うことがたくさんあり過ぎる。
  • 別に必要ないのに欲しい気持ちが強く、何かを犠牲にしてまで手に入れようとする。
  • 求めているものを手に入れてもなんだか満たされない

多くの方が一度は経験したことのある謎だと思います。正直、「まあ、そんなもんだろう」で終わりにしてしまってはいませんか?

本当に必要なものや本心を見極めることは、より良い自分になる旅では重要なステップの一つです。ここで、コーチングがその価値を発揮します。本記事では、「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」の違いや、エゴやバイアスの影響から離れて本当に求めているものを見つける方法について掘り下げていきます。

 

顕在ニーズ:

顕在ニーズは表面的な欲求や要求のことを指します。これは、日常生活や社会的な期待に基づいて直接的に意識されているニーズであり、一時的な満足や物質的な欲求に関連することが多いです。

例えば、

  • おなかがすいたと感じて食事をする
  • 睡眠が足りていないので休息をとる
  • 寒いので暖房をつける

などが顕在ニーズの例です。これらは直接的な欲求や要求であり、比較的すぐに解決することができます。

 

潜在ニーズ:

人々が意識的には気づいていない、深層に潜んでいるニーズや欲求のことを指します。これは、個人の内面や感情、目標、真の欲求に関連していて、顕在ニーズよりも深いレベルで、また顕在ニーズよりも重く大きく存在し、自己の成長や満足に関連しています。

潜在ニーズを理解するためには、顕在ニーズよりも深く掘り下げる必要があります。人々が自己の本質や本心にアクセスし、真の欲求を認識するためには、内省や自己探求のプロセスが必要です。潜在ニーズは個人の内面に関連しているため、他人からは直接的には観察されにくい場合もあります。

例えば、

表面的には人々が物質的な成功や社会的な承認を追い求めているように見えるかもしれませんが、その背後には自己成長や意義の追求といった潜在ニーズが存在している場合があります。

 

ウォンツ:

ウォンツは、「〇〇が欲しい」等、より抽象的で個人の好みや欲求に関連するものを指します。ウォンツは、個々の好みや価値観に基づいて生じる欲望です。これは、顕在ニーズよりも深いレベルで、個人の性格や好みに関連しています。例えば、

  • 特定のブランドの車が欲しい
  • 高級な旅行先が欲しいと感じる

など、好みやライフスタイルに基づいて生じる要求です。

 

顕在ニーズとウォンツの違い:

顕在ニーズは直接的な欲求や要求を指し、ウォンツは個人の好みや欲望に関連したより抽象的な要求を指します。

 

ここで重要なのは、顕在ニーズが本当のニーズや本心と一致しているとは限らない、ということです。人々はしばしば社会的な影響や自己の期待に基づいて顕在ニーズを抱えることがあります。(ファッションを通して好印象を与えたり、社会グループに合わせる、社会的地位を追求することで社会的な認知や尊敬を得る、人間関係、キャリア等)

「子供の時から社長になりたいと思って頑張ってきたが、実際なれたものの、満たされなかった」と言うのはまさに、顕在ニーズは満足できても潜在ニーズが満足されていない、ということが分かりますね。

そのため、心の奥底にある潜在的なニーズに気付くためには、より掘り下げた探求が必要となります。

また、潜在ニーズを理解し、適切に対処することは、個人の本当の満足と幸福感を追求する上でとても重要な要素です。

 

見極め方:

簡単な例を挙げてみます。

仕事前に目を覚ましたいので「コーヒーが飲みたい」と思いカフェへ行き、
いつも購入している商品Aを購入した。

この場合、「コーヒーを買いたい」がウォンツ、「目を覚ましたい」が顕在ニーズ、となります。そして潜在ニーズは「商品Aを購入した理由」になります。

なぜいつも商品Aを購入するのか、眠気を覚ますには他にも方法があるはずなのになぜ、などと掘り下げていくと心の底に眠っている本当のニーズをに耳を傾けることができます。

ウォンツの向こう側には何があるのか、ウォンツを手に入れた先にどのような素敵な世界が広がっているのかを認識することで、クライアントが実際に本当に目指している状態かを見極めることができます。

例えば、コーヒーを飲んだことで眠気を覚ませることと同時に頭がさえて仕事の能率があがる気がする、といったことです。
すると、実は別のもっとニーズに効果的な手段があってもよいのではないかということに気付けるかもしれません。頭が冴えて欲しい、と言うのは健康の一部ですから、食事や生活リズムの改善などが一例ですね。

 

まずは自分という存在に興味を持つことから

まずは自分自身に興味を持つことから始めましょう!自己探求は、自分の内側を探り、自己理解を深める旅で、時には目を遠ざけたい気持ちにもさせられます。自分の短所などとも向き合うことになるので。これがコーチングが有効になる理由の一つなんですけどね。

自分自身に興味を持つことは、自己実現や満たされた人生への道を切り拓く大切なステップです。自分自身を深く知ることで、自分の本当に求めるものや大切にする価値観を明確にすることができます。自分自身に興味を持ち、自分自身を大切にすることで、充実した人生を歩むことができます。

 

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WRITER KIE ・WRITER KIE・WRITER KIE・

千葉県出身。健康オタクで19歳年上の夫を持つ25歳。高校不登校の中一つのブログに出会ったのがきっかけで飛び出したアメリカ生活。いろんな刺激や現実を目にして結局たどり着いた、やっぱり日本が好き、の価値観。
自分で誇れることといえば、5年前にダメダメ元トライで取得したTOEIC920点。(3年で失効するからノーカウントな現実)

ノマド / バイオハッカー / すっぴん系女子

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